物流・倉庫の仕事の面接で聞かれること|体力・夜勤・経験の答え方
埼玉の倉庫の仕事は、求人より求職者のほうが多い。だから面接は「選ばれる場」になります。体力・夜勤・経験という三つの定番質問に、厚生労働省と埼玉労働局の数字を使ってどう答えるか。こちらから確かめておきたいことも書きました。
埼玉の倉庫の求人を見ていて、ひとつ引っかかっていることがある。応募は集まる。それなのに、面接で落ちる人が多い。
埼玉労働局が毎月出している求人・求職バランスシートの令和8年7月分を見ると、運搬・清掃・包装等の職業は、有効求人7,014人に対して有効求職13,357人。倍率にすると0.53倍だった。一つの枠に二人が並んでいる計算になる。同じ月の職業計は0.87倍、トラックなどの自動車運転従事者は2.16倍。運ぶ側は人が足りていないのに、倉庫の中は反対になっている。
倉庫の面接は「選ぶ場」ではなく「選ばれる場」だということ。ここを取り違えたまま行くと、たいてい噛み合わない。
「体力は大丈夫です」では、何も伝わらない
一番よく聞かれるのは体力の話で、一番もったいない答え方をされるのもここだ。「体力には自信があります」で終わってしまう。
私は企業の採用を手伝う側にいるので、この一文を聞いたときに面接官が何を考えるかは想像がつく。何も分からなかった、と考える。前の職場で何キロのものを、一日に何回運んでいたのか。立ちっぱなしは何時間まで経験があるのか。そこが埋まらないと、判断のしようがない。
見当をつける材料はある。厚生労働省の腰痛予防対策指針では、常時人力だけで扱う重量を、満18歳以上の男性で体重のおおむね40%以下、女性で24%以下としている。体重60kgの男性なら24kg前後ということになる。それを超える荷物は、身長差の少ない二人以上で運ばせることになっている。
だから「15kgのケースを一日150個、二人がかりのものは月に数回」と言えれば、それだけで話は進む。反対に、自分の限界を明らかに超えている募集なら、面接の場で正直に言ったほうがいい。入ってから続かないほうが、お互いに損をする。
夜勤は、手当の額より先に時間帯を聞く
倉庫の募集は夜勤とセットになっていることが多い。確かめてほしいのは、手当がいくらかより先に、何時から何時までが深夜扱いになるかのほうだ。
法律では、深夜は原則として午後10時から午前5時まで。この時間に働かせた場合は2割5分以上の割増賃金を払わなければならないと労働基準法のあらましにある。裏を返せば、22時前と5時以降には割増がつかない。「夜勤手当あり」と書いてあっても、シフトが19時から4時なら、割増がつくのは22時から4時の分だけ、ということが起きる。
埼玉県最低賃金は令和8年10月1日から時間額1,196円に改正される。現行の1,141円から55円の引上げだ。提示された時給が改定後の水準からどれだけ上に出ているのか、面接の前に一度計算しておくと、条件の話で慌てない。基本給に残業代が組み込まれている書き方をされていたときの読み解き方は、求人票のどこを見れば失敗しないか

